令和5年 長月 わかばコラム 

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医療コラム

令和5年 長月 わかばコラム

 
 今月は「訪問リハビリ」の紹介をさせていただきます。

皆様は「訪問リハビリ」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか?
私の家族に聞いてみたところ、「リハビリの先生が家に来て、マッサージや体操をしてくれるイメージ。」との返答でした。これまで訪問リハビリを利用された方に伺っても、最初は同じようなイメージを持たれている方がほとんどでした。
では実際の訪問リハビリはどのようなサービスなのか、少し固いお話にはなりますが、お伝えしたいと思います。
訪問リハビリとは「リハビリ専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が利用者様のご自宅を訪問し、心身機能の維持・回復、日常生活の自立を支援するため、リハビリテーションを行なう。また、介護する家族へのアドバイス・相談を行なう。」とされています。対象者は介護保険にて要介護認定(要支援1~要介護5)を受けている方で、利用者様の状態例としては以下のようなケースが考えられます。

・筋力が低下して歩くことに不安がある、転ぶことがある
・手や足の動きが悪くなってきた
・言葉がはっきり出ずに会話に支障が出てきた
・食事の際にむせるようになった
・どんな自主トレーニングを行えばよいかわからない
・通所系サービスに行きたいが自信がない
・介助方法がわからない
・外出をどのような手段でしたらよいか悩む

北斗わかば病院訪問リハビリテーションでは「6つの支えるプラン」を掲げています。

◎不安定な生活を支える・・・身体トレーニング、自主トレ指導、生活環境・動線の確認
◎食事・コミュニケーションを支える・・・食べ物の形態に対する助言、噛む・飲み込みの練習、コミュニケーション手段の検討
◎難病の方を支える・・・身体変化に合わせた生活の助言、福祉用具等の提案、家族への介護指導
◎役割や参加を支える・・・買い物や散歩等の外出へ向けた支援、行事参加の支援、交通手段の助言、家事や趣味活動の支援
◎通所へつなげて支える・・・ベッドから玄関までの移動支援、送迎車への昇降
◎終末期を支える・・・リラクゼーションによる苦痛の緩和、呼吸リハや精神的ケア

私たち訪問リハビリ事業所の使命は、利用者様・ご家族の想いを引き出し、暮らしの再建・安定・充実を支援することだと考えております。


 

 訪問リハビリテーション 山本 明寛

 



  • POSTED at 2023年09月07日 (木)