当院では、今年の4月よりリハビリの療法士が気管吸引を実施するようになりました。神経難病患者様の入院が多い当院では、142床中70%の患者様が気管吸引を必要とされています。その中で、リハビリテーション中に気管吸引が必要となる場面も多くなっています。
従来、気管吸引は医療行為であるため、医師もしくは看護師が実施していましたが、厚生労働省によるチーム医療推進の観点から理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士が実施できる行為とされました。これを受け、当院でも、リハビリの訓練により排出されてきた痰を「速やかに」「効果的に」除去するために、「気管吸引は療法士が実施できる行為」と位置づけました。
安全に気管吸引を実施するために、ガイドラインを作成し、教育、研修を行っています。 内容は、「呼吸器系の基礎知識」「気管カニューレについて」「排痰法」「人工呼吸器の取り扱い」「デモ機を使用した気管吸引の実技」などです。
「人工呼吸器の取り扱い」では、当院で使用している人工呼吸器のメーカーの方にお願いし、講義を行っていただきました。
みんな真剣に聴いてます。