以下の8つの質問に対し『眠気の状況』を参考に、あてはまるものにチェックを入れてみましょう。数字の合計点であなたの眠気の状態が調べられます。
0 | 眠ってしまうことはない | 1 | 時に眠ってしまう |
2 | しばしば眠ってしまう | 3 | ほとんど眠ってしまう |
1 座って何かを読んでいるとき(新聞、雑誌、本、書類など) |
||||
2 座ってテレビを見ているとき | ||||
3 会議、映画館、劇場などで静かに座っているとき | ||||
4 乗客として1時間続けて自動車に乗っているとき | ||||
5 午後横になって、休息をとっているとき | ||||
6 座って人と話をしているとき | ||||
7 昼食をとった後(飲酒なし)、静かに座っているとき | ||||
8 座って手紙や書類などを書いているとき | ||||
あなたの合計点 0 点 | 結果はこちら |
※ ESS日本語版:JESS(Japanese version of the Epworth Sleepiness Scale) Copyright Murray W.Johns and Shunichi Fukuhara.2006.
点数が高ければ高いほど眠気の自覚が強く、睡眠障害の疑いが強くなります。
専門医が対応いたします!お早めにご相談ください。
セルフチェックで13点未満の方も、お気軽にご相談ください。
睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるための時間です。私たちは人生の約3分の1を寝て過ごしていますが、寝ている間に呼吸停止が繰り返されると脳や身体には大きな負担がかかっています。専門の医師のもと治療をすることで症状が改善し、睡眠の質が向上している方もいます。症状が悪化する前にご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい人の特徴
禁煙できない、就寝前の飲酒が習慣化している、暴飲暴食で肥満気味、高血圧や糖尿病、高脂血症を指摘されたことがある、いびきをかいているといわれる、日中に眠気や倦怠感がある、朝方に頭痛がする、夜間頻尿、首が短い、脂肪がついていて首が太い、下あごが後方に引っ込んでいる、歯並びが悪い、舌や舌の付け根が大きい …など
小顔 の方!下あごの小さい(日本人)方はSASになりやすいといわれています。
30~60代の働き盛りの年代は要注意!
生活習慣病の発症や体型が変化しやすく、年齢と共に喉や首まわりの筋力が衰えることもリスクを高める一因となります。20歳の頃と比べて10㎏以上太った方は、首や喉まわりの脂肪が増えて気道を狭くしている可能性がありますので注意しましょう。
女性1人に対し、男性は2~3人 の罹患率
男性罹患率が高いのは、男性特有の脂肪のつき方や体型が関係しているといわれています。但し、閉経後の女性はホルモンバランスの変化によって罹患率が高まるため注意が必要です。※女性ホルモン(プロゲステロン)には上気道開大筋の筋活動を高める作用があり、閉経によってホルモンバランスが崩れると『いびき』の頻度が高まるといわれています。
睡眠中に呼吸が止まる二大要因
閉塞性(喉や気道がふさがる)睡眠時無呼吸症候群
呼吸運動は保たれているが上気道のどこかの閉塞によって鼻や口の気流が停止します。 寝汗をかく、寝相が悪い、何度もトイレに起きる、倦怠感や頭が重い、日中の眠気などの症状が起こり、生活の質(QOL)が低下します。
《上気道が狭くなる要因》
首や喉まわりの脂肪沈着(肥満)、口呼吸、筋力の低下(加齢)、
扁桃肥大など形態的問題 ・・・など
中枢性(脳から呼吸の指令が出ない)睡眠時無呼吸症候群
脳にある呼吸の司令塔の機能異常が原因として考えられ、脳の呼吸中枢から信号が送られないことによって呼吸運動そのものが停止します。閉塞性の無呼吸とは違い、呼吸しようとする努力がみられません。また、純粋な中枢性ではいびきをかきません。
無呼吸、低呼吸
睡眠中に10秒以上呼吸が止まることを無呼吸と呼び、無呼吸にはなっていないがもう少しで止まりそうな弱い呼吸のことを低呼吸と呼びます。
また、いびきは気道が狭くなっていることを知らせる重要なサインとなります。
寝ている間に病気はつくられる!
血液中の酸素濃度(SpO2:動脈血酸素飽和度)は正常で96%以上ですが、無呼吸になると90%以下にまで下がります。これは呼吸不全の場合と同じく、酸素吸入を必要とする状態で身体にとっては非常事態!この時、心臓が反応して心拍数を上げ、身体中に十分な酸素を供給しようとするために血圧が上がります。つまり、無意識のうちに日中運動をしている時と同じような負担が心臓にかかっています。毎晩1時間に何回か、そして何年もこの非常事態が繰り返されれば、心臓に蓄積する負担は計り知れません。
初期症状
起床時の頭痛、頭重、倦怠感、集中力や記憶力の低下、日中の眠気、交通事故 生産性の低下、作業ミスによる労働災害 など
慢性化した場合
高血圧、糖尿病、心不全、心血管障害、夜間突然死、脳梗塞、認知障害 発育障害(小児) など
当院は入院の必要はありません。ご自宅で検査が受けられます。
窓 口 負 担 額 | ※ 3 割 負担の場合 |
初 診 (1回目) | 約 1,200 円 |
再 診 (2回目) | 約 3,000 円 |
再 診 (3回目) マウスピース療法 (他院紹介) CPAP療法 (機器貸出) |
約 400 円 (結果説明のみ) 約 1,200 円 (紹介代含) 約 5,000 円 (月1回) |
※窓口負担額は、負担割合により異なります。ご了承ください。
治療方法
飲酒制限、禁煙、睡眠薬使用の制限、肥満者は減量、鼻疾患の治療など、生活習慣の改善によって良くなることもあります。生活習慣の改善だけでは十分な改善が見られない場合は、口腔内装置や持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)などを行います。
口腔内装置(マウスピース療法)
下あごが少し前方に出るようなマウスピースを作製し、夜間装着して寝てもらう治療法です。下あごが前方に移動することで気道が広くなるため、軽症~中等度の閉塞性の方は改善が期待できます。 ※口腔内装置の作成は健康保険の適用になります。
手術による治療
気道閉塞の原因がアデノイド肥大や扁桃肥大などの場合には、手術によって取り除くことがあります。また、鼻閉を起こす鼻疾患は、CPAPや口腔内装置の治療を妨げるため手術が必要となることがあります。
CPAP(シーパップ)療法
無呼吸低呼吸指数が40以上の閉塞性の場合に対象となります。気道に空気の圧力を持続的にかけ、舌の根元が沈み込んで気道を閉塞するのを予防する治療法です。 設定した一定の圧力の空気が専用マスクを通して送られてきますが、それほど強い圧力ではないため、慣れてしまえば普通に眠ることが可能です。
CPAP療法は、無呼吸を減らすだけでなく、高血圧の改善、不整脈の減少、交感神経の働きの抑制、糖尿病の改善などの効果があり、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの発症を押さえて睡眠時無呼吸症候群の経過をよくすることがわかっています。