令和2年 新年のご挨拶
理事長・病院長 杉本 昌宏 

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お知らせ

令和2年 新年のご挨拶
理事長・病院長 杉本 昌宏

北斗わかば病院の理事長・病院長である杉本昌宏からの年始のご挨拶です。



 新年あけましておめでとうございます。
 令和として初めての新年を迎えました。年頭に当たり、2020年が皆様にとって素晴らしい一年になる事を心よりお祈りし申し上げます。

 2019年を振り返って

 元号が平成から令和に変わった事で世の中は特別大きな変化は無かった様に思いますが、我々の生活には今までに無い変化が見られております。自然災害がこれまでに見られなかった規模で発生しております。昨年の台風や河川氾濫等の自然災害で被災し、住み慣れた家からの避難を余儀なくされ、未だ困難な生活を強いられている方々に、一日も早く安心できる日々が戻ってくることを願っています。また、夏場の異常な気温上昇など、着々と地球温暖化による影響が見られております。人工知能の発達は人間の補助だけでなく人間の代わりをするレベルにまで発達してきております。このような技術革新は、働き手の人口減少にとっては恩恵をもたらすものと思われますし、我々の生活を豊かにする方向性で動いているものと信じております。一方で、このような技術は、人から人への現実的な関係性を薄めていってしまうように思います。魚を買って店の人に代金を支払う時に、店の人から“ありがとね”、と言われ何となく嬉しい感じで店を出るといった関わり合いなどはどんどん減ってしまうように思われます。また、様々な情報が手軽に得られる時代です。デジタル化された情報は限りなく溢れています。我々の脳の活動も莫大な情報をどのように保存し、または削除し、どう活用するかという点に関しては、これまでにない活動を強いられていると思われ、これが脳にとって今後どのような影響をもたらすのか不安になる時が有ります。

 2020年に向けて

 当医療法人は、外来診療・慢性期医療・介護保険事業を担っております。
外来診療では神経難病をはじめ、もの忘れ・頭痛・めまいといった日常的に生じる症状に対して脳神経内科としての専門的な診療を行い、また、一般内科として生活習慣病等に対する診療を行っております。また、運動機能や生活動作の改善を目的として外来リハビリを行っております。HALやLSVTといった特殊なリハビリも引き続き展開していきます。今後は拡張した外来フロアを利用して、病気に対して悩みを持つ方やご家族が気軽に立ち寄り相談ができる、開放されたスペースを検討をしていきたいと思っております。
 慢性期医療は主に入院療養という形式で行っております。難病を持たれていたり、医療必要度が高かったりして、身体状況が不安定などの要因により在宅療養が困難な方々にとって、穏やかであって、且つ、希望を忘れない時間を送って頂ける様に多職種が一丸となりバックアップをしてきたいと思います。我々は入院されている方々の大切な時間を共有していることを深く受け止め、言動に細心の注意を払い、また、これまで以上に触れ方を学び、触れる時間を増やしていけるように努力していかなければなりません。
 介護保険事業においては、利用される方々を元気にする事を目標としていきたいと思います。また、これまでの生活環境を維持する為に必要な支援をご本人やご家族と共に構築できるように努力を惜しまないようにしたいと思います。
 我々にとって、関わる方々からの、“ありがとう”、“ありがたいね”といった感謝の意を頂けることが最高の報酬だと思います。より多くの方々から感謝していただけるように、 「 自分たちでなければできない事 」、「 やらなくてはならない事 」 を見定め、少しでも皆様のお役に立てるよう前進していく集団でありたいと思います。

 以上で、新年のご挨拶とさせて頂きます。










  • POSTED at 2020年01月13日 (月)