令和元年 文月 Dr.長嶋の医療コラム 

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医療コラム

令和元年 文月 Dr.長嶋の医療コラム

今月は 「フレイル症候群」についてお話をします。

 何ともスッキリしない梅雨の空模様が続いています(/ω\)皆様お変わりございませんでしょうか?!

  ジメジメとしてなんとなく気分がすっきりとしない毎日かと思われます。

 今回のお話しは、このすっきりとしない気分が発症すると言われる “ フレイル症候群 ” について考えてみましょう。

  フレイル症候群とは、身体の様々な部分の機能の衰えを己が自覚し始める事で、精神的にも気分の落ち込みなどが感じられ、他人との交わりなども面倒で引きこもりがちになってしまう。といった三要素が揃うと、“ フレイル症候群 ” の始まりではないかということになります。しかしながらご高齢となれば身体機能の衰えは必然的ですので、そうならないようにある程度の機能訓練や筋力維持の為の運動などを実施する事が必要不可欠となります。

 あくまでも機能維持を目指すことが大切です 。

 頑張りすぎて無理をすれば、痛みなどが出てかえって機能障害を起こしてしまうこともあるからです。

 ご高齢の方の場合には、精神心理面の問題はいろいろ難しい面もあり、肉体的な問題よりも精神的に落ち込んでしまうことの方がより深刻です。

 肉体的・身体的機能の落ち込み具合を深刻に考えすぎて、【 もう駄目だ(@_@。】感が強くなってしまう為に起こってしまいます。それだけのことであれば、運動機能の維持によって『 おおまだまだっ(^^♪』という気分になり、そう思えることが何より大切です。

  

 しかしながら認知症が始まったり、鬱傾向になってきてしまうとなかなか大変です。勿論医学的な観点からの治療が必要となります。ですので、どうしてもその一歩前の状態での気付きが必要です。それには周囲の方々のかかわりが大事ですね。

 ちょっと落ち込んでるんじゃない?なんか元気がないんじゃない?といった気付きです。 

 この落ち込んだ状態になると、周りの人と付き合いたくない、話もしなくなる。といった社会性の衰えが目立ち始めます。付き合いが悪くなったとか自宅に引き込もりがちになったとかの症状が出てきます。こういう人をみかけたら周囲の人が声をかけてあげて下さい(*^-^*)

 家族の言うことは聞けなくても、他人の言うことはやはり気遣いが生じ、少し改善されるものです。 趣味のある人はもう一度好きなことをセッセとやって貰うようにしましょう。無趣味の人は、何とか外へ連れ出す工夫をして下さい。いずれにしろ、身体活動と社会参加を重ねることによって症状は改善されてゆきます。

 よく食べる事も必要です(*^。^*) 高齢の方はあまり太ることは気にせず、食べる事も必要です。 出来れば楽しくお喋りをしながら食べてください♫

 暑い夏場はただでさえ何もやる気がなくなり、“ フレイル症候群 ” が出易い時期です。

 上手に気分転換しながら、前向きにゆきましょうヾ(@⌒ー⌒@)ノ



  • POSTED at 2019年07月04日 (木)