平成29年 皐月 Dr.長嶋の医療コラム 

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医療コラム

平成29年 皐月 Dr.長嶋の医療コラム

今回は ≪ 在宅での医療や介護 ≫ についてお話したいと思います。

≪ 目には青葉 山ほととぎす 初鰹 ≫ ( 山口素堂 : 江戸時代の俳人 ) の爽やかな季節が巡ってまいりました。皆様 如何お過ごしでしょうか?

さて 今回は、在宅での介護や医療について考えてみたいと思います。
ご家庭で介護や医療を要する場合、ご家族にとっての負担は大変なものになります。
そのための施設などもありますが、やはり自分の家での療養を希望される方が圧倒的に多いようです。
自宅での療養をするのにあたり気をつけたいことは、状態が悪化しないようにということです。状態を悪化させる要件は、寝たきりになったり、無気力になることです。寝たきりの状態になるのは、病状の悪化によるところが大きいかと思いますが、一番の原因はやはり無気力かと思います。自分の将来を憂い、家族の負担を考えた時、『 もうどうでもいいや。』 と思ってしまう。その上回復への道のりが見えてこないという中で、無気力になり、寝たきりになってしまう という悪循環に陥ってしまうわけです。
この無気力が一番扱いにくい病状です。そうなってしまう前に普段から家族の交流やコミュニケーションを取るようにしましょう。

病気による後遺症が残ってしまったり、病状の進行によってやむなく介護が必要になった時など、ご本人が自信を喪失したり、やる気をなくさない工夫が必要です。
自分の趣味や 仕事に関係した事など、『 何かをやり続けたい!』 という強い思い。
旅行へ行きたい、散歩がしたい、やりたい事を見付ける事が絶対に必要です。
やりたい事があるという状況こそが、目標に向かって努力する力に繋がります。
普段から心掛けておきましょう (*^。^*) それがリハビリをする原動力となります。
その上で医療や介護の力を利用して、病気や障害に向き合いながら一歩ずつ進むという姿勢を、ご家族の方と共有して毎日を暮らしてゆくことが肝要です。
このようにして寝たきり症候群の予防をしましょう

毎日を楽しく笑顔で過すためには、普段から家族のコミュニケーションが必須です。
最後まで自分らしく過ごすためにも、元気なうちから心掛けておきたいものです
ゴールデンウィーク中は、ともすれば思わぬ健康障害をひき起こすような可能性もない訳ではありませんので、くれぐれも気をつけて楽しく過されますように ヽ(^。^)ノ


菖蒲


  • POSTED at 2017年05月11日 (木)