あちらこちらより雪の便りが聞こえて来る今日この頃ですが、皆様 いかがお過ごしでしょうか?!屋内にいると外出時の寒さに驚き((+_+))ますね。入浴時には温度差に充分気をつけながら、ゆっくりと体が温まるまで(*^。^*)入ってください。
今回は ≪ 腹部大動脈瘤 ≫ についてお話したいと思います。
そもそも動脈瘤というのは、特殊な血管の炎症で起こる場合を除くと、大部分は動脈硬化によって起こるとされています。
動脈は 内膜 ・ 中膜 ・ 外膜層 の3層構造となっており、高血圧や高脂血症等により内膜の内皮細胞が破れると、その隙間に血小板や赤血球等が入り込みます。その量が多くなるとそこで血栓を形成し、動脈硬化が進行してゆくとされております。
その過程で弱くなった動脈の壁が外側に風船のように膨らんで、動脈瘤となります。
この瘤は殆どが無症状で進行をする為、どんどん拡大してゆき、或る日突然 破裂して大出血をきし、死に至ることもありますが、じわじわと血液が漏れ出、胸や背中 ・ 腹や腰の痛み、気分が悪い等の症状がでる場合もあります。
動脈瘤は生じる場所や形、血管壁の状態や原因によっていくつかに分類されます。
腹部の大動脈に出来た瘤を腹部大動脈瘤と言い、動脈瘤の中では比較的発症頻度の高い疾患です。
どの様にして腹部大動脈瘤ができるのかというと、正常な腹部大動脈の径は2㎝~3㎝程なのですが、その動脈の径が次第に膨らんでゆき、瘤となると考えると分かりやすいでしょう!腹部大動脈の径が4㎝以上になってくると、人によってはおへその周りにしこりのようなものがあるのが触れると分かるようになり、ドクンドクンと拍動を感じる場合もあります。更に腹部大動脈の径が大きくなると、拍動がもっと強く感じられ、はっきりとしたしこりとして触知されてきます。場合によっては、腰痛を感じることもあります。痛みが出現しているのにそれを放置したり、全く腹部大動脈瘤だと気がつかない場合には、或る日突然激しい腹痛や腰痛がして、出血によるショック症状に陥り、運が悪いと死に至ることとなります。早期発見の為には、自分でお腹を触って異常がないか確認をしてみることが一番手っ取り早い方法ですので、ぜひともお勧めしたいと思います。
何か変だと思ったら、速やかに医療機関に受診をして、CTやMRI等の撮影を受けてください。そうすれば一目瞭然であります。
早期発見にて処置さえすれば、約99%の確率で救命出来ることが分かっています。
現在その後の処置は、ステント等の血管内治療が主流ですので、昔と比べて手軽に治療が行こなわれるようになっています。
変だな?と思ったら医療機関にご相談ください。
お風邪など召さぬよう お気をつけて (^_^)v
- POSTED at 2017年02月13日 (月)