当院はリハビリテーションを重視し、患者様になるべくご自宅へ帰って頂けるように、日々鋭意努力しております。最近リハビリテーションについて多々思うことがありますので、今回はその辺りを書いてみたいと思います。
当院でのリハビリテーションの原則は、在宅復帰に必要な“行動や動作、必要とする知恵”に対して、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが、患者様やご家族の方たちと綿密な打合せをして、援助と手助けを行っていますが、個々のケースの中で思うような効果が表れない事があるのも現状であります。
本来リハビリテーションは本人の強い意思、例えば『家へどうしても帰りたい!!』とか、
『絶対に歩くぞ!』『何とか元の職場へ復帰してやるぞ』『コンピュターのキーボードを打てるようになるぞ』とかの“強い意思”がないと、なかなか効果が表れにくいものです。
このように御本人が意思をはっきりと伝えられる方は、リハビリテーションの効果が表れ、進歩してゆくことが多いのですが、それでも状態などによってはなかなかリハビリテーションの効果が出てこない場合もあります。
また、リハビリテーションに対してあまり積極的になれない人達には、いかに“動機づけ”をして、いわゆる“モチベーション”を高め、意欲をもってリハビリテーションをやって頂くかが、非常に難しいところであります。
患者様の中には『こんな体になってしまって外へ出たくないよ』というような感情を最初はもっていることが多いものです。こういった方々には、やはり医師を含めた各スタッフ達が関わり、“動機づけ”に関与し“モチベーションを高める”努力が必要だと思っています。それが成功すればリハビリテーションの効果も着実に上がっていき、目的がかなう結果となると思われます。
リハビリテーションには病院施設でやって貰うだけでなく≪自主トレ≫も必要です。病院施設だけでなく、自宅でもやってきたことを復習し、だんだんに回数などを増やしてやっていくことが成果を上げる結果につながります。
これも“モチベーション”があればこそ!
我々医療関係者はこの“動機づけ”に、もっともっと気を配ることが必要だということを痛感しているこの頃です!!
- POSTED at 2011年03月01日 (火)