*葉月 Dr. 長嶋の医療コラム* 

サイト内検索浜松市のホームページ制作・スマートフォンサイト・高機能CMSサイト管理画面

Home > お知らせ&医療コラム > 医療コラム > *葉月 Dr. 長嶋の医療コラム*

医療コラム

*葉月 Dr. 長嶋の医療コラム*
暑い!暑い!! 毎日暑い日が続いておりますが、皆様 如何お過ごしでしょうか?
昨今のニュース番組でも『熱中症』という言葉が乱れ飛んでいますが、皆様の周囲でも発症した人がいるのではないでしょうか?!

今回はこの熱中症について復習してみたいと思います。
昔は、といっても4~5年前までは『熱中症』と云えば、暑い日差しの中でスポーツなどを行っている最中に起き、冷や汗が出て意識がボォーとしてきたり、痙攣を起こしたりするという、若者が発症するようなイメージをお持ちではなかったでしょうか。

しかし今年は『熱中症』を発症した人の60~65%は高齢者の方々で、屋内にいて発症したとニュースで報告されています。
このように屋内に居る高齢者が発症する原因としては、一般的に"高齢者の体温調節機能の低下”と“室内の高温多湿傾向”が重なって『熱中症』を発症するとされています。
体温調節は皮膚血流の増加と発汗などによって行われていますが、それに加え体内水分量や、水分摂取量などの調整が関係しています。
高齢者ではこれらの機能が低下し、高湿度などと共に体外への放熱が妨げられて発症しやすくなるようです。

さらに頻尿や失禁などで、家族に迷惑をかけたくない等の理由から、自ら水分摂取を控えてしまったり、認知症や脳血管障害などの後遺症による嚥下障害で摂取が上手くできなかったり、四肢の障害のために水分補給の容器が一人で持てなくて、飲みたくても飲めないなどの理由で介護者の不在の折などに『熱中症』を発症してしまうことも多いようです。

特にいつも生活しているお部屋の中で、換気をせずにいたりすると室内が高温多湿になり、体に熱がこもって発症する危険が大きくなります。
こうした高齢者の熱中症対策として一番大切で有効なことは、高齢者に対する目配り、気遣いであります。そして自分で何でも出来る方は、定期的に水分を取り、部屋の換気などを行って、なるべく日陰にいることなどに注意して下さい。
また、障害のある方や身動きの不自由な方に対しては、周りの人達の気配りが必須でしょう。

そして 水分摂取を促したり、居室の窓を開けて換気を積極的に行ったりすることが大切であります。
以上のようなことに気をつけ、スタミナ食をとってこの暑さを乗り切りましょう!

暑さに負けないぞ!!!



  • POSTED at 2010年08月01日 (日)