難病と在宅ケアの6月号「神経筋疾患の呼吸リハビリの課題と実践」という特集の１つで「セラピストの喀痰吸引」というテーマで書かせていただきました。吸引は痰がたまって、苦しいと訴える患者様に対して、直接的に痰を出せる行為の１つであり、神経難病患者様に携わるのであれば、習得する必要のある技術です。苦痛の少ない安全な吸引を目指して講習等を行っている当院独自のシステムを説明させていただいています。患者様のQOLをより高めるために、セラピストとして吸引を含めた呼吸リハの技術を高めていきたいと思います。
今回「難病と在宅ケア」に『神経難病患者の終末期リハビリテーションの実施経験における葛藤のプロセス』という記事を投稿させて頂きました。この研究は、神経難病患者様の終末期リハビリテーションを実施していくうえでの葛藤を明確にすることを目的としました。葛藤を明確にすることで、若手療法士の心理的負担の軽減や、教育・指導する立場である療法士の一助になるのではないかと考えました。これらのことから、患者様に質の高いリハビリテーションが提供でき、QOL向上につながることも期待できます。今回の研究から課題もみえてきました。今後も研究活動を続けていき、よりよいリハビリテーションの発展につなげていきたいです。
- POSTED at 2023年06月30日 (金)
