令和3年 霜月 わかばコラム 

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医療コラム

令和3年 霜月 わかばコラム

「 北斗わかば介護施設のご紹介 」 と 「 コロナ禍における健康2次被害 」について

【 「 北斗わかば介護施設のご紹介 」 と 「 コロナ禍における健康2次被害 」について

 今回のコラムは、北斗わかば介護施設の小出弘寿が担当させていただきます。
では、まず1つ目として、「北斗わかば介護施設のご紹介」についてお話させていただきます。 病院の隣に介護施設があることは認知されていると思いますが、どんな事業をしているのか分からないという方もいらっしゃるかと思いますので、この場をお借りして、簡単ではありますがご紹介いたします。

 当介護施設は、地域の皆さんの在宅生活を支えるために、ケアプランの作成から通所事業、訪問事業と幅広く介護保険事業を提供しています。
事業内容としましては、①通所介護(デイサービス)、②通所リハビリテーション(デイケア)、③訪問リハビリテーション、④訪問看護ステーション、⑤居宅介護支援事業所の5つの事業を運営しています。当施設のように、ひとつの施設内で5つの介護保険事業を運営する多機能サービス型の施設は、浜北区内でも少ないと思います。

 多機能のサービスがある強みは、利用者様の急性増悪や感染症に罹患した場合、施設内の職員同士が情報共有して、直ちに他のサービスでフォローし合うことが可能という点です。
 今後も新型コロナウイルス感染症のような新興感染症や自然災害等はいつ生じるか分からないため、日頃から当施設内の連携体制を強化して、様々な状況変化にも即座に対応できる強い施設を目指していきたいと思います。 在宅で介護サービスが必要となった際には、是非、北斗わかば介護施設の介護サービスにご相談下さい。(ただし、主なサービス提供区域は、浜北区内と浜北近辺の地域となります。)
 
 2つ目は、「コロナ禍における健康2次被害」についてお話させていただきます。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大で外出自粛が続く中、特に高齢者の健康に深刻な影響が出てくることが筑波大学大学院の研究グループの大規模な調査で明らかになりました。

 調査によりますと、全ての世代で外出や運動の機会が大幅に低下していることや、自分の健康状態が悪化していると感じているようです。
さらに60歳代以上では「物忘れが気になるようになった。」という人が27%、「生きがいや生活意欲がなくなった」という人が50%に上がっていることも明らかになりました。調査にあたった筑波大学大学院の久野教授は、「外出の機会が減ることによる運動不足は自宅で体を動かすことなどである程度は補えるが、それだけでは認知機能が低下してしまう。人と会って話をし、笑い声が出るような時間が重要で、そういう機会をどうやって作っていくのかが課題だ」と話しています。

 私たち介護保険事業に携わる事業者は、感染予防に対する啓蒙や対策を重点的に取り組む必要性がありますが、同時に外出しないことによる心身への影響も正しく啓蒙していく必要があると感じています。今後は、外出自粛し過ぎることで健康2次被害という新たな問題が生じることも広く知っていただき、感染予防と同時に利用者様の笑い声が出るような機会も提供していけるように取り組んでいきたいと思います。

 コロナ禍後半の時期だからこそ、感染予防対策を講じた上で、他者との交流の在り方をもっと深く考えていく必要があるのかもしれません。




北斗わかば介護施設 施設長 小出 弘寿



  • POSTED at 2021年11月08日 (月)