平成25年8月22日 18:30~
例年の花火大会を今年も開催しました。日頃、外出の機会が限られている人工呼吸器を装着している患者さまや難病を患い長期に入院生活を送ってらっしゃる患者さまに、過ぎゆく夏を満喫してもらう催しです。
今年も病棟看護師と介護士の企画、当日はリハビリセラピストの協力もあり、ご家族さまを含め80名近い方々と花火を楽しみました。この日ばかりは、普段忙しさに追われる看護師や介護士も患者さまと一緒に華やかな花火を見つつ、夏を惜しむ一時を過ごしました。
例年、多くの患者さまからお褒めの言葉を頂きますが、今年もたくさん頂戴いたしました。いくつか紹介させていただきます。
「今年は、ナイアガラとか新しい演出があって、楽しかったよ。来年も楽しみだね。」
「興奮しちゃって、なかなか眠れんかったよ。きれいだったねえ。」
「普段、人工呼吸器をつけていてお風呂にいれてもらうだけが楽しみだと本人は言っています。こうした取り組みが毎年あるのは、家族として嬉しいです。」(ご家族さまより)
こうした取り組みを、私たち看護部はとても大切にしています。患者さまの療養生活に彩りを・・という目的はもちろんですが、看護師や介護士にとっても毎年の大切な取り組みです。療養病床という特性から、長期にわたって医療処置を必要とし、ベッド上で過ごす時間が多くなりがちな患者さまが多く、私たち看護師や介護士は医療処置や食事介助、入浴介助、排泄介助などの生活援助に忙しい毎日です。しかし、この生活援助を、24時間絶え間なく心をこめて行うことで患者さまの命を支えることが、私たちの役割です。こうした機会に、患者さまの笑顔に触れることやご家族さまからの温かいお言葉をいただくことで、さらなるケアの質の向上に取り組む原動力になります。仕事のやりがいを下さる患者さまやご家族さまへの感謝の気持ちとともに、自身の仕事への誇りが持てる瞬間です。
みんなが笑顔になれる取り組みを、患者さまのためにも、当院の看護師・介護士のためにも、今後も継続していきたいと思っています。(看護部教育担当)
- POSTED at 2013年10月07日 (月)