物忘れには【加齢による物忘れ】と【病気による物忘れ】とがあり、早期診断が重要です。
病気による物忘れでも適切な治療を行うことによって、予防や症状の改善、進行を遅らせるなどの対応が可能となる場合もあります。
加齢による物忘れ | 病気による物忘れ |
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体験の一部分を忘れても、全体は忘れない | 体験したこと全体を忘れる |
物の名前を忘れる事が多いが、物事自体は忘れない | 物の名前だけでなく、物事自体も忘れる |
物忘れに対して自覚がある | 物忘れに対して自覚に乏しい |
人、場所や時間などは正しく認識できる | 人や場所、時間などの認識が混乱する |
日常の社会生活に支障はない | 日常社会生活に支障をきたすことがある |
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症、脳血管性認知症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、脳炎、髄膜炎、パーキンソン病、甲状腺機能低下症、梅毒感染症、脱水、ビタミン欠乏症、栄養障害、肝硬変 …など
最近、気になっていることはありませんか?- 物忘れがひどい
- 切ったばかりなのに電話の相手を忘れる
- 同じ事を何度も言う、問う、する
- しまい忘れ置き忘れが増え、常に探している
- 財布、通帳、衣類など盗まれたと人を疑う
- 人柄が変わる
- 些細なことで怒りっぽくなった
- 周りへの気遣いがなくなり頑固になった
- 自分の失敗を人のせいにする
- この頃様子がおかしい!と周囲から言われた
- 時間・場所がわからない
- 約束の日時や場所を間違えるようになった
- 慣れた道でも迷うことがある
- 判断・理解力が衰える
- 料理、片付け、計算、運転などミスが増えた
- 新しいことが覚えられない
- 話のつじつまが合わない
- テレビ番組の内容が理解できなくなった
- 不安感が強い
- 一人になると怖がったり寂しがったりする
- 外出時、持ち物を何度も確かめる
- 「頭が変になった」と本人が訴える
- 意欲がなくなる
- 身だしなみを構わなくなった
- 趣味や好きなテレビに興味を示さなくなった
- ふさぎ込んで何をするのも億劫がり嫌がる
注)上記の項目は早期発見の目安であり、医学的な診断基準ではありません。
診断までの流れ症状の経過を聞き取る問診、専門の医師による診察、各種検査(記憶障害などの程度を調べる神経心理検査、脳の状態を調べる画像検査、必要に応じて血液検査や心電図検査)などの結果から総合的に行います。
早目の相談を!
よりよい環境で適切な治療やケアを行うことで症状が改善している方もいます。また、ご本人やご家族に合ったサービスが受けられる場合もありますので、気になっている事や不安に感じている事、今までとは違う言動や行動に気がついたら、躊躇せずにお気軽にご相談ください。
- POSTED at 2013年04月24日 (水)