新年のご挨拶 病院長 杉本昌宏 

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お知らせ

新年のご挨拶 病院長 杉本昌宏

年頭にあたり、患者様・利用者様・御家族の皆様、そして医療法人社団三誠会の全職員に、
新年のお慶びを申し上げます。

昨年1年間を振り返ると、まず思い浮かぶのは、自然による大変な災害が起きた年であったという事です。被災された方々は今も尚、大変な生活を余儀なくされていると報じられています。その報道を耳にする度、お元気で復興されることを祈るばかりです。

北斗わかば病院においては、2011年度の目標として掲げられていた、患者家族会の発足と訪問看護を開始致しました。患者家族会につきましては、たくさんのご家族にご参加して頂くことが叶い大変喜んでおります。取り掛かりとして、疾患に対するご理解を深めて頂けるよう、講演形式で進めている為、まだ自由な討議がなされていない状況であります。訪問看護は在宅療養を少しでも支えたいという気持ちで開始し致しましたが、実際始めてみると『もっと経験を積まなければ!』と思う事が多い状況でした。

2012年を迎え、今年も病院の役割りとして目標に掲げる事は、少しでも多くの患者様が在宅療養に戻れるようにということです。入院をされている患者様の多くは、在宅での療養生活を希望されております。病状や運動機能の改善が退院の必要条件となるため、医療の充実やリハビリの徹底化は本年も継続し、その希望を叶えるようにしていきたいと思います。今後はその条件が揃わない場合でも、患者様ご自身やご家族の思いがあれば在宅療養に復帰して頂けるようにするにはどうしたらいいのかを考え、実施していきたいと思います。

今までも、病状が不安定であったり、介護量が多い場合でも退院をされ、在宅療養に復帰された方もいらっしゃいました。しかし、その場合は医療者側からの提案で行われることが多かったように思います。今年からは、御家族様から在宅療養をやってみたいと思い、言葉にして頂けるようにしなければならないと考えています。その為には、患者様と御家族様の距離が遠くならないように、御家族様が病棟での日常生活に参加して頂けるようにする事、患者様・御家族様と病院職員が悩み・不安などを共有し、それを少しずつ解決していく事が必要であると思います。病院は専門職の集まりです。医師・看護師・介護士・社会福祉士・リハビリ療法士など、日々、患者様や御家族様と接点の多い職種の者だけでなく、薬剤師・検査技師・放射線技師・管理栄養士などの診療技術系の職員、また、事務職といったように全ての職員が、当院を利用される患者様や御家族様の心の内を傾聴できる雰囲気を作るように、個々が考え、実行する事が大切な事だと思います。

そして、全ての患者様と御家族様の期待にお応えできるような病院に成長して行きたいと思います。

気が付いた事をご遠慮なく意見として出して頂き、皆様のお手をお借りしてより良い病院になれますようご協力をお願い致します。

以上を持ちまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。



  • POSTED at 2012年01月01日 (日)